「『教育(超)格差大国』アメリカ」津山恵子著

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 アメリカでは、プレスクール(2~5歳児、保育園・幼稚園)に通ったか通わなかったかで、すでに大きな差が生まれる。進学に必要な複雑な入試プロセスの面倒をみてくれるからだ。しかし、名門プレスクールになると、年間の保育料は日本円で平均200万円、最高は300万円以上にもなる。

 他にも、寮費も含めた授業料が600万円を超える英国式全寮制学校=ボーディングスクールなど、有名大学に入学することが金銭的にいかに大変かを伝える一方で、病んだ公共の教育システムや所得格差による子どもの脳への影響など、格差社会の現実を告発し、その影響を考察する。

 アメリカの教育格差の実態を取材したリポート。(扶桑社 760円+税)


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