中国経済はバブルリレーのアンカー(最終走者)なのか?

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「中国GDPの大嘘」髙橋洋一著

 昨年夏から急速に陰りを見せる中国経済。その様相はソ連崩壊を思い出させるという著者は元財務官僚の経済アナリスト。

 かつて「小泉・竹中」時代に各省庁の「埋蔵金」を暴露した人物は、中国経済の統計はソ連譲りの粉飾まみれという。後に首相となる李克強などは第1回ダボス会議の非公式の場で中国のGDPなど単なる「参考用数値」と言い放ち、信頼できるのは電力消費量、鉄道貨物輸送量、銀行融資額の3つだけ。これらを組み合わせて初めて本当の姿がわかると漏らしたという。

 李は経済通だが、ライバルの習近平は経済オンチで有名。それが政争に勝ち残り、経済悪化のたびに強硬な対外軍事姿勢で「仮想敵」を仕立てて内部の引き締めを図るなど、中国経済のおそるべき実態が明かされる。(講談社 1300円+税)

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