「横須賀、基地の街を歩きつづけて」新倉裕史著
「日米安保」のガイドラインがどんどん拡大する中、横須賀で米軍基地の監視を続ける「非核市民宣言運動・ヨコスカ」のメンバーは2004年10月、平和船団の海上デモを行った。米軍の警備艇がヨットの前を突然横切ったため、マストを支えるワイヤが切れた。海上保安庁に電話したら当初、海難事故の賠償事件として処理されそうになったが、米軍から謝罪と弁償を引き出すという成果を挙げた。
さらに、横須賀基地内の〈提供水域〉での行動は、陸上のデモ申請と同じで、基地監視や写真撮影なら「行事届」の提出も不要ということが判明した。「軍隊も法の支配下に」を目指す市民の活動報告。(七つ森書館 1800円+税)