スマロス症候群まで巻き起こした「SMAP解散」とは何だったのか

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「SMAPクロニクル」「SMAPウォッチング」篠原沙里著

 ファンタスティックな装丁が他のアイドル本と一味違う2巻本。著者略歴欄に「精神分析批評」とあるが、「SMAP×SMAP」の第1回で古畑任三郎のパロディーをキムタクが演じたコントを語った一文などファンの思い出ブログのようだ。

 SMAPの人気は「情報社会における自己像の希薄さ」の表れ。メンバー5人は自分が他の4人の目にどう見えるかを意識し、コントやギャグに興じる。SMAPのファンはその文脈を読み取ってますますファンになる。それは自分と自分が社会に求められている役割のズレを反復することだという。ファンならではの深読みを楽しむ本。(作品社 各1600円+税)



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