心が萎えたとき読む本特集
「敏感すぎる自分を好きになれる本」長沼睦雄著
アメリカの心理学者アーロン博士が提唱した「HSP(Highly Sensitive Person=非常に敏感な人々)」。周りの人が気にしないようなささいなことにも敏感に反応してしまう特徴を持つ人のことを指し、性格ではなく気質であり、後天性ではなく生まれつきのものだと定義している。
HSPの人は感受性が豊かである一方、日常生活に生きづらさを感じることも多い。そこで、“困ったこと”への対処法を知り、HSPと上手に付き合う工夫が必要だ。
小さなミスに動転して自分を全否定し、気持ちを立て直すのに丸一日もかかってしまうような場合は、「あれは自分だけが悪いのではない」「時間があればミスはしなかった」など、自己弁護を行うといい。そして、「あのミス以外はうまくやった」と、自分を褒めるのだ。実はこれ、HSPではない人は日常の中で無意識に行っている思考法だという。
タイトルの「敏感すぎる自分」という言葉にピンときたら、ぜひ本書を手に取ってみて欲しい。
(青春出版社 1300円+税)