「潮流 東京湾臨海署安積班」今野敏著
東京湾臨海署の管内3カ所から救急車の出動要請が入る。無線を聞いた刑事の須田が念のため、病院に行くと、搬送された患者は3人とも死亡。係長の安積は、バイオテロを想定し、捜査に取り掛かる。翌日、3人の死因は猛毒のリシンと判明。須田によると、海外で傘型の空気銃でリシン入りの金属球を標的の体内に撃ち込む暗殺が実行された例があるという。3人が倒れた場所はそれぞれ別で、接点もなかった。リシンは摂取後、作用が表れるまで数時間かかることが分かり、「ゆりかもめ」が犯行現場として浮かび上がる。そんな中、犯人と思われる人物から署にメールが届く。
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