「潮流 東京湾臨海署安積班」今野敏著

公開日: 更新日:

 東京湾臨海署の管内3カ所から救急車の出動要請が入る。無線を聞いた刑事の須田が念のため、病院に行くと、搬送された患者は3人とも死亡。係長の安積は、バイオテロを想定し、捜査に取り掛かる。翌日、3人の死因は猛毒のリシンと判明。須田によると、海外で傘型の空気銃でリシン入りの金属球を標的の体内に撃ち込む暗殺が実行された例があるという。3人が倒れた場所はそれぞれ別で、接点もなかった。リシンは摂取後、作用が表れるまで数時間かかることが分かり、「ゆりかもめ」が犯行現場として浮かび上がる。そんな中、犯人と思われる人物から署にメールが届く。

 個性豊かな刑事たちがチームワークで事件の真相を暴き出す人気警察小説シリーズ。(角川春樹事務所 630円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…