個人情報を蓄積したビッグデータ 中国も注目するその正体

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「ビッグデータの支配とプライバシー危機」宮下紘著

 コンビニから駅の改札、病院、図書館などあらゆるところで収集される個人の行動情報。その価値はなにか。それぞれを蓄積した企業が連携して互いの情報を相互照合するとプライバシーなど簡単に暴露されてしまう。「買い物オススメ情報」が便利というのは表面にすぎないのだ。

 ビッグデータは「匿名化」の加工で個人情報を保護されるといわれるが、内閣府で個人情報保護に携わった経歴を持つ著者は、他の情報と照合すれば「再識別化」は簡単だと言う。

 また、最近の米国では、起訴された人物の再犯率を計算した人工知能の判断に基づいて実刑が宣告される例があるという。(集英社 760円+税)

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