連載<15> おまえの親父は勝手に中に入ってこなかった
小料理屋の外で三十分待ったが谷水監督は出てこなかった。十一時を過ぎた頃、翔馬の携帯が鳴った。また後藤デスクだった。
〈谷水監督を捕まえたか〉
「まだですけど、でも居場所は分かりました」
〈なら良かった。谷水のコメントなしの一面になるところだった〉
「一面…
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