「アポロンの嘲笑」中山七里著

公開日: 更新日:

 4日前に起きた大地震と福島原発事故の混乱が続く中、福島県石川郡平田村の民家で殺人事件が発生。所轄署の刑事・仁科は、駐在所の巡査が逮捕した犯人を引き取りに現場に向かう。

 被害者の金城と加害者の加瀬はともに原発の作業員で、この夜、加瀬が金城の妹との結婚を両親に申し込んだところ、急に金城が怒り出したという。金城が持ち出した包丁を奪い合っているうちに金城の腹に刺さってしまったらしい。連行中、激しい余震に襲われパトカーが立ち往生、仁科らのスキをついて加瀬が逃亡する。県警も加わった捜査本部で仁科は見慣れぬ2人組に不審を抱く。2人は東京からきた公安刑事だった。

 東日本大震災直後の福島を舞台に描く長編社会派サスペンス。

 (集英社 700円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭