「消えたフェルメール」朽木ゆり子著

公開日: 更新日:

 1990年、米国ボストンの美術館から盗まれ、いまだに行方が分からないフェルメールの名画「合奏」。美術界最大のミステリーといわれる事件の真相に迫るノンフィクション。

「合奏」は、個人コレクターの収集品を展示する邸宅美術館からレンブラントの作品などとともに盗まれた。当時、フェルメールの知名度は現在ほど高くはなかった。しかし、フェルメール作品はなぜかそれまでにも何度も盗難に遭っていた。過去の事件を検証、さらに事件当日の犯人の行動などを詳細に分析しながら、なぜ数ある館内の美術品からフェルメールが選ばれたのかを推察する。

 報奨金目当てに有象無象が名乗りを上げ、事件が複雑化していく捜査の過程を解説しながら、最新の捜査情報を報告する。

(集英社インターナショナル 860円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  1. 6

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    雑念だらけだった初の甲子園 星稜・松井秀喜の弾丸ライナー弾にPLナインは絶句した

  4. 9

    「キリンビール晴れ風」1ケースを10人にプレゼント

  5. 10

    オリックス 勝てば勝つほど中嶋聡前監督の株上昇…主力が次々離脱しても首位独走