「ゴッホのひまわり全点謎解きの旅」朽木ゆり子著

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■ゴッホのひまわり全11作品の物語

 ゴッホの代表作「ひまわり」をテーマにした美術本。

 名画の中でもひときわ人気が高い「ひまわり」は、東京の損保ジャパン東郷青児美術館などが所蔵する全11作品が確認されている。しかし、1920年に日本の実業家が購入した1枚は戦災で焼失、また個人蔵の1枚は1948年以降、一度も展覧会に出品されておらず、65年間見た者がいないという。ゴッホは、アルル時代の6カ月に花瓶に入ったひまわりの絵7作品を、その前のパリ時代にテーブルに置かれたひまわりを描いた絵4枚を完成させている。それぞれの作品の誕生の背景から、現在の所蔵者へたどり着くまでの過程など、11作品すべての物語をたどる。
(集英社 780円)

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