「天国酒場」パリッコ著
著者は川沿いや公園の中などにぽつんと立っている、酒の飲める茶屋を「天国酒場」と呼ぶ。それが著者の好みの酒場なのだ。
杉並区「和田堀公園」内の釣り堀「武蔵野園」には食堂が併設されていて、テラス席で釣り堀を眺めながらゲソ揚げ、オムライスなどをつまみに缶チューハイが飲める。京急線北品川駅付近には船だまりの屋形船を眺めながら飲める店も。埼玉県飯能市の「飯能河原」エリアには、川面にせり出すように2階建ての「橋本屋」が立っていて、川を眺めながら飲む一杯もオツなもの。折りたたみ式の椅子を持参して、気に入った場所を酒場にしてしまうチェアリングもオススメ。
「日常の隣にある非日常空間」で酒を楽しむための一冊。
(柏書房 1600円+税)