「夜の声を聴く」宇佐美まこと著

公開日: 更新日:

 18歳の隆太は、IQ138の頭脳ゆえに周囲と溶け込むことができず、高校にも行かず引きこもり生活をしていた。

 ある日、公園で本を読んでいた隆太の眼前で女性が自殺を図る。

 一命を取り留めたその年上の女性・百合子と退院後も会うようになった隆太は、彼女が通う定時制高校に興味を抱き入学する。

 やがて隆太は、同級生の大吾が住み込みで働くリサイクルショップ「月世界」に出入りするようになった。

 強欲な老婆タカエが営む月世界は、便利屋稼業も請け負っており、大吾を手伝う隆太はある日、数カ月前の百合子の叔父の自殺が殺人だったことに気づいてしまう。

 引きこもりだった隆太が11年前に起きた一家殺人事件の謎に巻き込まれていく長編ミステリー。

(朝日新聞出版 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が