「傍聴者」折原一著

公開日: 更新日:

 フリーライター、池尻淳之介に、親友の等々力謙吾の母から電話があった。

「謙吾が自殺しました」 車の中で、一酸化炭素中毒で死んだという。2カ月ほど前に、結婚するつもりだという電話をもらったばかりなのに。合コンで知り合ったと、スマホで彼女の写真を送ってくれた。結婚祝いを送った後、午前2時前後に、ろれつの回らない声で電話があった。

「助けてくれ。密室状態で死につつある」と。

 あのとき、「犯人は誰なんだ?」と聞いたが、返事はなかった。等々力のマンションで彼の母に会うと、結婚の話は聞いていないという。彼女の写真が入っているスマホは見つからなかった。

 木嶋佳苗事件をモチーフにしたミステリー。

(文藝春秋 1750円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  3. 3

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  4. 4

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  5. 5

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  1. 6

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 9

    “下半身醜聞”川﨑春花の「復帰戦」にスポンサーはノーサンキュー? 開幕からナゾの4大会連続欠場

  5. 10

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり