「内澤旬子の 島へんろの記」内澤旬子著

公開日: 更新日:

 小豆島に移住して3年後、著者はお遍路回りをしてみようと思い立つ。友人にお遍路回りについて尋ねられたのがきっかけだった。ちょうど「女子へんろ」の会があったので参加することに。

「おへんろ道案内図」には徒歩用の道と自動車用の道が記されていて、徒歩用の道は住宅と畑が並ぶ集落の中を通っている。遍路中は電源を切ってデジタルデトックスするといいと言われた。そこで、電源は入れるが道に迷った時だけ位置情報サービスをオンにすることにした。目的の場所を行き過ぎたりしながらやっと六十三番の蓮華庵に到着したが、何をするんだっけ? まず鐘をついて、金剛杖を置いて……。

 2年がかりの迷走遍路旅の記録。

(光文社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    六代目山口組・高山若頭の相談役人事の裏側を読む

  2. 2

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  1. 6

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード

  2. 7

    “路チュー報道”STARTO福田淳社長がフジ新取締役候補というブラックジョーク…堂本光一も痛烈批判

  3. 8

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 10

    ダウンタウン浜田雅功“復帰胎動”でまたも「別人疑惑」噴出か…中居正広氏「病後復帰」では陰謀論がワンサカ