<81>酒を呑んでいる余裕もなかった
〈第五章〉探り合い
海老沢と会うのは久しぶりだった。
大学時代の友人で、たまたま警察でも同期になったのだが、所属部署が違うので、会うことは滅多にない。今では、年に一回か二回、酒を酌み交わすぐらいだった。
場所は渋谷の居酒屋。学生時代によく通っていた店で、二…
この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。
(残り1,137文字/全文1,277文字)
【ログインしていただくと記事中の広告が非表示になります】