「ドアを開けたら」大崎梢著

公開日: 更新日:

 夜、一人暮らしの佑作がマンションの同じ階に住む年上の友人・串本を訪ねるが、応答がない。鍵は開いており、明かりもついている。思い切って部屋にあがると和室で串本が死んでいた。部屋の様子から変死の可能性もあることを疑った佑作は、ある事情から警察に届けるのを後回しにして慌てて自室に戻る。

 直後に佐々木と名乗る高校生が部屋を訪ねてきた。串本の部屋に出入りする佑作の動画を撮ったという佐々木は、消去してほしければ、串本の部屋に落ちているはずの手帳をとってきてほしいという。訳が分からない佑作だが従うしかない。翌日、佑作が通報のため串本の部屋を訪ねると、遺体が消えていた。

 中年男と高校生のコンビを主人公に描くハートフルミステリー。

(祥伝社 836円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動