「松本─日本平殺人連鎖」梓林太郎著
「松本─日本平殺人連鎖」梓林太郎著
松本署管内で保護された男は帰る場所が分からないと話す。やがて、男が市内の旅館の宿泊客の味川と判明。旅館の女将に聞くと、味川は昨年も静岡から松本を訪ねてきており、今回も変わった様子はなかったという。
同じ日、市内で放火があり70代の夫婦が暮らす民家が半焼。幸い、夫婦と家事手伝いで同居する女性は無事だった。聞き込みから、味川に放火の容疑がかかり、刑事の道原らは静岡市に聞き込みに行く。
元職場や主治医、そして家族の話から味川が認知症を患っていることが分かるが、誰も彼が松本に行った理由を知らなかった。味川本人も何も覚えていないという。数日後、当の味川が他殺体で見つかる。
放火から始まった事件が連続殺人へと発展。人気シリーズ最新刊。
(徳間書店 990円)