「大井川殺人事件」梓林太郎著

公開日: 更新日:

 旅行作家の茶屋は、行きつけのとんかつ屋の女将・海子から、娘の波路が登山に出かけたまま戻らないと相談を受ける。波路は交際中の若松に誘われ、登山を始めるようになったという。

 茶屋は、海子に付き添い警察署に向かう。その日の午後、波路が長野県の大鹿村で保護されたと連絡が入り、茶屋は海子を乗せて車で迎えに行く。波路によると、聖岳を目指して登山中、山中で若松とはぐれ5日間さまよった末に麓にたどりついたという。

 やがて捜索隊が若松の遺体を見つける。遺体には絞殺の痕跡があり他殺と判明。茶屋は、若松の所持品にあった服用すると5日間眠らずに水だけで激しい運動に耐えられるという危険薬物のことが気になり、調査を始める。

 人気旅情ミステリーシリーズ最新刊。

(祥伝社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動