「頭がいい人、悪い人の健康法」和田秀樹著

公開日: 更新日:

「頭がいい人、悪い人の健康法」和田秀樹著

 巷にあふれる健康本は、血圧を下げる生活法など、検査データを下げることを目的としたものばかり。しかし、健康とは検査データを正常にすることではなく、元気に生きられることだと著者は指摘する。

 例えば、コレステロールは動脈硬化の危険因子とされるが、高齢者の意欲を保ち、筋肉量の維持に必要な男性ホルモンの材料でもある。一方で免疫細胞の材料でもあり、その値が低いと免疫機能が落ちてしまうそうだ。コレステロールや血糖値、血圧を下げるなどの健康常識は、すべて心筋梗塞や脳血管障害の予防のためだが、日本では心筋梗塞で死ぬ人の12倍以上ががんで死んでいるのだ。

 今よりも元気になるために、栄養や運動、老化して減ってきたホルモンを足す「足し算」健康法を提唱するテキスト。

(PHP研究所 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭