「寿町のひとびと」山田清機著

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「寿町のひとびと」山田清機著

 横浜の一等地、幅200メートル、奥行き300メートルほどの土地に120軒ものドヤ(簡易宿泊所)が密集し、6000人を超える人が「宿泊」する寿地区。6年間通い、住人たちが寿町にたどり着くまでの人生を取材したノンフィクション。

 初めて立ち入ったドヤ扇荘新館は、抱いていたイメージとは異なり、ビジネスホテルのようだった。脳梗塞を患い、杖なしでは歩けない大久保さん(当時72歳)は、その一室で一日中テレビを見ながら過ごしているという。中学卒業後、旋盤工として人生を歩み始めた氏が、2度の結婚や、運転手や布団屋などとして働いてきた人生を聞く。

 ほかにも、20歳で生活保護受給者となったY氏や、元翻訳家のハーフ、ジミー氏ら。ここに至るまでのそれぞれの濃密な人生を聞き取る。

(朝日新聞出版 1155円)

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