(48)お上臈を芍薬に木蓮になぞらえ
絵師北尾重政の仕事場は、整然としている。
画材、紙、資料などは棚と葛籠に仕分けされ一目瞭然だ。重政の細部にまで気を配った画風は、こういう心がけの賜物なのだろう。
そして、柱に掛かっている、孟宗竹を寸切りにした花器には青紫の竜胆、引き出し箪笥の上には白菊をいけた陶…
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