「ごみ収集の知られざる世界」藤井誠一郎著

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「ごみ収集の知られざる世界」藤井誠一郎著

 あるのが当たり前で、なかったら困るもの。その最たるもののひとつがごみ収集だ。決められた日時に出しておけば、いつのまにか視界から消えているため、排出したごみがその後どうなるのか、意識されることは少ない。ごみの処理や処分に関わる多くの人の存在や、その仕事について、ほとんど理解されていない。人々にとってごみは、不要なものなので関心が及ばず、それどころか清掃事業を見下してきた節もある。地方自治体においても同様に、ごみ収集を誰にでもできる仕事と位置づけ、改革の名の下で民間委託が進み、技能労務職員の削減が進んでいる。

 本書は、研究のため自ら清掃車に乗り込み業務を体験し続けてきた地方行政の専門家が、多岐にわたる清掃事業の実際を解説したテキスト。

(筑摩書房 968円)

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