もっとも、2回目以降の数字アップを期待できる要素もある。脇を固めている俳優陣が演技派ぞろいなのだ。初回は、かつて大林宣彦監督が「20年に一人の逸材」と絶賛した演技派の蓮佛美沙子(22)が、主演を食う絶妙な演技を見せていた。
「やや一本調子の観月の演技を、緩急、濃淡をつけられる蓮佛がうまくカバーしていた。旧友と再会する最後のシーンは、思わず引き込まれましたね」(制作スタッフ)
他にも山本耕史、田中圭、大政絢、光石研、笹野高史、堀内敬子など、文字通りの“役者”がそろっている。観月の23年目は脇役に救われるかもしれない。