木9ドラマは「BORDER」逆転 「MOZU」劣勢の原因は?
木曜9時枠のドラマ戦争。初回視聴率こそTBSの「MOZU」が13.3%と、テレビ朝日「BORDER」の9.7%を上回ったものの、5回目(8日放送)は、10.1%、13.1%と逆転している(数字はビデオリサーチ調べ=関東地区)。
「MOZUは初回から右肩下がりですが、BORDERは最近のドラマには珍しく、一回も数字を落としていません。勝負あった感じですね」(制作会社関係者)
両者は同じ刑事ドラマだが、MOZUの西島秀俊が演じるのはハードボイルドな公安のエース。BORDERの小栗旬は死者と話せる刑事と、まるで毛色が違う。
MOZUへの批判で意外と多いのが、喫煙シーンだ。愛煙家からも「所構わず吸いすぎ」なんて声が上がっている。
「それだけドラマに入り込めない視聴者が多いということです。一方のBORDERは設定こそ荒唐無稽ですが、『CMなしで見たい』なんて意見も寄せられている。ドラマの世界に引き込まれてしまうわけです。荒唐無稽だからこそ、小栗はじめ出演者たちは抑え気味に丁寧に演じている。口コミで固定ファンが増えている。厳しいようですが、数字の差は演技力の差だと思いますね」(在京キー局スタッフ)
ネット上には、西島は「演技より肉体美が勝っている」なんて揶揄(やゆ)する書き込みもあった。