京都でも初開催 秋はシネコンより「国内映画祭」が面白い
■70年代の名作がズラリ
都内で着実に定着している映画祭が今年7回目となる「したまちコメディ映画祭in台東」。9月12日から16日まで上野や浅草で開催。名称の通り、コメディー映画を中心にした上映とイベント盛りだくさんの映画祭だが、上映作品は内外の話題作など多岐にわたっている。今年は西田敏行が出演した作品の上映を中心に、フランスの名匠、ジャック・タチ監督の作品や香港の大スター、チョウ・ユンファの出演作品もある。
規模は小さいが、名画座で開催される映画祭にも注目したい。
「『名画座主義で行こう』神楽坂映画祭」で、飯田橋の名画座、ギンレイホールで9月27日から10月10日まで開催される。主に1970年代の邦画と洋画を中心に上映する。邦画では「八月の濡れた砂」「青春の蹉跌」。洋画では「真夜中のカーボーイ」「タクシードライバー」といった作品が並ぶ。これらは50代以上の人には名画中の名画だろう。
映画ジャーナリストの大高宏雄氏は、「日本の映画祭はユニークなものが増えている。好みで出かけてみると、シネコンなどで普通の映画を見るのとはまた違った面白い体験ができると思う」と話している。