専門家も厳しい見方 小栗旬「ルパン三世」海外公開の懸念材料
小栗旬(31)主演の実写「ルパン三世」は、23の国と地域での配給が決定。米ロサンゼルスの映画祭「LA EigaFest」でのプレミアム上映が好評に終わり、映画の聖地ハリウッドのある北米公開も調整中だという。
国内では封切り初週末の2日間で興行収入4億4000万円超。最終的に30億円超を稼ぐ大ヒットが期待されたが、公開3週目を迎え雲行きが怪しい状態に……。早くもその人気に陰りがみられるというのだ。
「公開前の宣伝が功を奏して快進撃を見せたが、公開2週目から観客数の鈍化が少し見られてきた。ただしこれは、アクション映画ではよくあること。国際色豊かな俳優陣をキャスティングし、アジア各国でロケを敢行した同作は10億円近くという破格の製作費がかかっている。現状では黒字が十分に見込まれる25億円突破がひとつの目安になるのでは」(映画ジャーナリストの大高宏雄氏)
■原作の認知度は欧米ではほぼゼロ
北村龍平監督は続編について「2年後」と明言しているが、今の客足を考えれば大きな話はしづらいところ。こうなるとますますハリウッドでの評価が今後を左右するといっても過言ではない。しかし、これまた厳しいというのが専門家の見方である。映画批評家の前田有一氏はこう言う。