テレ東に非難の声 錦織の決勝「地上波独占中継」が途中で終了
■地上波とテニスの相性の悪さ浮き彫りに
もっとも同局の放送は、実際の試合から約20分遅れのディレイ放送。生中継していたWOWOWと契約上のルールでもあったのか、試合開始が午後2時にも関わらず、番組の冒頭では準決勝までのハイライトを流す編成だった。
日曜午後2時は当初、「日曜ミステリー」の放送枠。試合は深夜2時から録画放送をする予定だったが、錦織選手が同大会で2年ぶりに決勝に進出したことから、テレビ東京が急きょ“格上げ”。午後2時から同4時まで地上波独占中継することや、松岡修造氏が解説を務めることなどを4日に発表していた。
試合はフルセットの末、錦織がラオニッチを下して見事優勝。試合後はコート上に大の字になり、涙を浮かべてコーチ陣のもとに駆け寄るなど、ドラマチックな結末に。試合終了時刻は午後4時25分頃だった。
試合時間が読めないテニスは、スポンサー集めも難しく編成しづらいことから、時間の制約が大きい地上波中継とは相性が悪いといわれるが、テレビ東京が放送時間を30分延長していれば、試合終了まで中継できた可能性もあるだけに、地上波中継の難しさが改めて浮き彫りになった。