「女になれば聖子ちゃんに…」 かまだ聖子が語る整形貧乏時代
家族にバレたのは私が付き合ってた彼のことが大好きすぎて、彼を家の近くに引っ越させちゃったから。「お友達」って言って頻繁に家に連れ込んでたら、そんなラブラブなふたりを気づかないわけない。うすうす感づいていた姉が私の部屋からゲイ雑誌を見つけ出し、「アンタ! やっぱりホモなのね!」と。「バレた?」と私。
父は一言「わかってた」と。そして「悪いことしてるんじゃないから、正々堂々と生きていきなさい」って言ってくれたんです。
■ホルモン注射で気持ちが女性に
それから私はせきを切ったようにゲイの友達をつくり、「オネエ口調」で話すようになったの。その後、ホテルマンを始めたんです。宴会場で、そのホテルの宴会があった時、私が松田聖子ファンで歌えると知ってる支配人が「聖子ちゃんを歌ってくれないか」と頼んできて、仕方なく1曲歌ったの。
声はまったく似てないけど、いかつい男が振り付けを真似てやったらドカーン! とウケちゃった。すごく気持ちよかった。忘年会や新年会や季節ごとに宴会があるたびに、私はエスカレートして化粧や女装をしていき、楽しくて「そうだ、モノマネタレントになろう!」と34歳で決意したの。だからデビューは遅いんです。