フリーアナ吉田照美「伊東四朗さんに面白くないと言われ…」
金剛さんもだけど、関取は酒が強い。一番仲良くしていただいた琴風(尾車親方)は強い強い! 一升瓶1本を楽に飲んでまったく変わらない。明るいままなんですよ。
本場所が終わると、相撲部屋で打ち上げがあって、マスコミが呼ばれて酒が振る舞われることもあった。そういう場では少しは飲めないといけないから“酒が飲めない、弱い”のは社会人としてもアナウンサーとしても失格なのかとずっと悩んでましたよ。酒が飲めれば、人と仲良くなれるかなぁと。
■日本酒が初めて「おいしい!」と思えた酒
17年前から伊東四朗さんと番組をやらしていただいてますが、番組での伊東さんは最初のころに僕に遠慮されてるところがあったんです。時々伊東さんやスタッフとの食事会があり、伊東さんは大酒飲みではありませんが、そこそこ飲むんですよ。で、僕が飲まないのをいつも見てる。ある日の酒席でぽつりと言うんです。「酒を飲まない人ってのは、本音を言わない感じだから、なんか面白くないなぁ」と。
こりゃイカン! と僕は慌ててその場でかなり飲んだ(笑い)。そしたら、伊東さんが満足してくれて、それ以降、番組中に僕のことを「うわばみ! うわばみ!」とわざと呼んでくれるようになった。「本当に酒好きなんだから~」とか。僕が飲んだことで打ち解けてくれたというか、僕のあの夜のがんばりを認めてくれたみたい。伊東さんみたいにすごく酒好きじゃない人でも一緒に仕事してる僕に「飲んでほしい」と思うんだとわかりました。酒を飲むって、仕事において大切なんですね。とくにアナウンサーやサラリーマンには。