ドラマ界の“伝説”佐々木昭一郎氏 「新作で映画に革命起こす」
ちなみに、「四季・ユートピアノ」は全米で放映され、以降、日本のテレビドラマでそうした例はない。
また、佐々木ドラマの特徴のひとつとして、プロの俳優を使わず、“市井の人”を主役に据え、その内面の魅力を引き出すことにある。そうした手法は是枝裕和、河瀬直美、塚本晋也らの若手監督に影響を与えた。
「まあ、過去の話は過去の話ですよ。そんなことよりNHKを辞めた直後、帯状疱疹にかかり、ほっぽっておいたら、“もう手遅れです”と医者に見放されるほどヒドくなっちゃった。それ以来、体力づくりのために2つの草野球チームでプレーし、さらに水泳やベンチプレス、自転車と積極的にトレーニングに励み、それが今回の撮影に生きました。自分で言うのもナンだけど、『ミンヨン――』は世界の誰もやっていない手法で作った映画。映画に革命を起こしたといってもいい。どこが革命か、じっくりご覧ください」