八代亜紀がエヴァ主題歌 「エンカのチカラ」に業界が大注目
音楽業界が期待を持って見つめているアルバムがある。19日に発売予定の「エンカのチカラ」だ。
「衰退一途の演歌がなぜ?」と思われそうだが、このアルバム、ただの演歌ではない。都はるみ、八代亜紀、細川たかしといった、そうそうたるド演歌の歌手たちが、なんとアニメソングやJ-POPを歌うという趣向なのである。
たとえば、都は「タッチ」、八代がエヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」、細川はチェッカーズの「ジュリアに傷心」といった具合だ。
「これまでアニメオタクと演歌は最も遠い存在でした。彼らにとって演歌とは最もダサいものだったかもしれない。しかし、このアルバムを耳にすることで、演歌を身近に感じてもらえる可能性があるのです。一方、これまで演歌ファンだった中高年には、耳慣れないアニソンを聞いてもらうことで“こんなカッコいい歌があったのか”と感じてもらえる。うまくいけば双方にとってメリットがあるアルバムなのです」(音楽評論家)
今や音楽はスマホで聞く時代。演歌ばかりか、音楽業界全体が地盤沈下を起こしているともいわれる。「エンカのチカラ」がそんな状況にカツを入れることができるか。関係者は期待と不安で19日を待ち望んでいるというわけだ。