さんま、勘三郎、江川…“未男”ラサール石井の華麗な交遊録
■80歳まで住宅ローン
ひつじ年のもうひとりの天才は2012年に亡くなった18代目中村勘三郎さん。初めて会ったのは、フロリダのディズニーワールドに行ってリポートする番組。ロケ車から出てきた勘三郎さんを見てビックリ。江戸時代からタイムスリップしてきたんじゃないかと思った。まるで浮世絵から飛び出してきたような顔をしていたんです。2人とも子供のころ「ディズニーランド」という番組を見て育ち、大のディズニーファン。すぐに仲良くなり、ゴルフを一緒にしたり、彼が出演する喜劇の演出をさせてもらうようになりました。
あの人がすごいのは太陽のようにすべてを引きつけてしまうところ。渡辺えりさん、野田秀樹さん、江川卓さんといったひつじ年の輪が彼の周りにできていて、ボクも仲間に入れてもらいました。
思春期の一番のアイドルだった麻丘めぐみさんもひつじ年。クイズで対戦したんですが、舞い上がって目も見られず負けてしまった。これをきっかけに友達になり、さんまさんや浅田美代子さんとカラオケにも行きました。「銀座の恋の物語」をデュエット。「わたしの彼は左きき」も歌ってくれて大感激です。
高度成長期に少年時代を過ごし、かなり恵まれた世代だと思いますが、ボクにとっての課題は次にひつじ年を迎えるまでの12年間をどう生きるか。2012年に32歳下のヨメをもらい、家も建てて80歳までローンが残っている。もうひと花咲かせたいなと願っています。