目新しさがアダ? 「笑点」2週続けて視聴率“10位圏外”の窮地
あの人気長寿番組「笑点」(日本テレビ系)が窮地に立たされている。といっても、体調面が心配される歌丸師匠の降板うんぬんではない。
1966年5月の放送開始から今年で50年。長きにわたり“日曜夕方の顔”としてお茶の間から支持され、週間視聴率ランキングではトップ10の常連である同番組が、ナント、2週連続で「10位圏外」に転落してしまったのだ。
ここ2週の視聴率は、17日が10.5%、24日が13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。17日の放送回は「番組50年記念」でお祝いムード一色だったのに、2桁スレスレとは予想外の数字だ。
たしかに、裏番組ではNHKが「大相撲夏場所」を中継していて、史上初2度目の7連覇をかけた白鵬の勝敗の行方など話題性十分。笑点と相撲中継は視聴者層がかぶるので、割を食ったともいえるだろう。が、コラムニストの桧山珠美氏は、「笑点」自体にも問題があったのではと指摘する。
「『笑点』好きとしては、ここ最近のゲスト出演者の人選には思うところがあります。10日放送は『8.6秒バズーカー』、3日放送では『クマムシ』と、今年に入って顔と名前が売れ始めたニューフェースのお笑いコンビが立て続けに初出演。制作側は通常とは違う話題づくりのつもりでも、中高年の視聴者が多い老舗演芸番組で目新しさは必要なのでしょうか。50周年の記念番組なら、なおさらケーシー高峰や綾小路きみまろといった馴染みの漫談家の方が、視聴者も楽しめたような気がします」
永遠のマンネリこそが「笑点」の本質のはず。逃げたお客は戻ってくるのか。