「クッキングパパ」うえやまとち氏に聞いた“レシピの作り方”

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 レシピ制作する上で欠かせないポリシーは、「実際に読者が作ってみたいと思う料理」だ。

「『作ったらうまかったよ』という反響をもらう、そんなやりとりが読者としたかった。僕の料理は冷蔵庫にある残り物でも作れるというのが基本路線。読者の声は連載を続ける上で励みとなり、また、アイデアを生み出す糧にもなる。そんな中で、どアホな料理が生まれると最高ですね。ちょっと間の抜けた、笑顔になるような一品。僕自身、調理場でハハハッと笑っちゃうような」

 もっとも、世に送り出す前に越えなければならないハードルが。最終的に味見をしてゴーサインを出す人物の存在だ。

「ウチの奥さんです。たとえば、こっちが朝から12時間かけて作った料理でも調理過程を知らない。読者と同じ、真っさらな気持ちで食べてもらえるのがいい。スタッフは遠慮しますけど、母ちゃんは容赦なし。『何これ?』とダメ出しされたら、はい、終わり(笑い)。作り直しです」

 締め切りを終えたら、息子がいるバーでグラスを傾けるのが日課。名作は家族の支えあってこそのようだ。

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