秋田弁「大きな古時計」伊藤秀志さんは中京大で非常勤講師も
「大きな古時計 ZuZuバージョン」は03年2月発売の9枚目のマキシシングルに収録された。
「最初は東海地区限定だったんですよ。それが東京のキー局で取り上げられ、全国発売され、トータル20万枚のヒットになった。歌った当人が一番驚いてました、ハハハ」
伊藤さんがネーティブの秋田弁で歌うと、まるでフランス語のように聞こえて癒やされる。それがウケた。
その勢いに乗り、井上陽水の「夢の中へ」やヴィレッジ・シンガーズ「亜麻色の髪の乙女」などを秋田弁でカバーした「御訛り」をリリース。こちらも注目された。それだけではない。06年には「大きな古時計 ZuZuバージョン」が東京書籍の中学2年用国語教科書「新しい国語2」の標準語と方言をテーマにしたコーナーに採用され、副読本の付録にCDもついた。
「日本中の中学生が聞いたんだから、印税もバッチリ、と思うでしょ。でも、ぜ~んぜん。教科書のCDって印税ナシなんです。お話があった時はワクワクし、契約の内容を知ってガックリしたのを覚えてます。『新しい国語2』で学んだ中学生は最低1回はボクの歌を耳にしてる。まあ、それでいいじゃないですか、クゥ~」
ちなみに、04年の秋田弁替え歌「くどい太めの納豆売り」はフリオ・イグレシアスの「黒い瞳のナタリー」が原曲だった。
名古屋市内に夫人と2人暮らし。