二階堂ふみ 往年の映画から学んだ「この国の空」のヒロイン像
里子を演じるに当たり、彼女が話す言葉の美しさを引き立たせるために、小津安二郎監督や成瀬巳喜男監督の作品を見ました。たおやかな口調や美しい鼻濁音。上品な動作やしぐさなども小津監督や成瀬監督の作品から学んで現場に臨みました。
けれども、それ以外についてはあまり里子を作り込むことはしませんでした。現場で母親役の工藤夕貴さんや伯母役の富田靖子さんと演技をしていく中で、里子像が引き出されていった気がします。ただわかることは、19歳という年齢が戦争中だった里子は、どうしても恋愛をしてみたかったんだと思います。
今の私がしたいことですか? う~ん、一番欲しているのは休みですね。けっこう、切羽詰まって仕事をしているので(笑い)。とにかく、自分の時間が欲しいですね。