映画「アンフェア」大ヒット 篠原涼子はなぜ女性にもモテる?
映画「アンフェア the end」がヒットしている。最終で興収20億円は超えるだろう。刑事ものなのに、意外や老若、幅広い層の女性客が多い。これは明らかに主演の篠原涼子人気だ。
篠原は、刑事の雪平夏見を演じる。お馴染みの豊かな黒髪、長く黒いコート。この黒ずくめのスタイルは今でははやらない、時代錯誤のいでたちに映るが、これが実に格好いいのだ。
本作における篠原の魅力は他に3つある。色気と目力と心意気だ。
冒頭のシャワーシーンでは後ろ姿ながら、バランスのいい筋肉質の美しい全裸に見惚れる。
顔の表情をしっかりとらえたアップも多い。次に大きく見開いた目が強調される。そのキラキラした目力は、秘めた悲しさと、そこから生まれる復讐心の強さの象徴のように見える。
雪平は警察組織や検察庁にはびこる悪に立ち向かう。周囲の誰もが敵に見えてきて、人を信じられなくなる。その代わりある年下の容疑者を信じて行動をともにする。この信じる力こそ、優しい心意気なのだ。