ドラマで増えている「スマホを使う刑事」 実際はどうなの?
【日刊ゲンダイ連載 「刑事ドラマの真実」】
最近はドラマでも刑事がスマホを持っているシーンが増えています。しかし、捜査員に支給されているのは従来の携帯電話、ガラケーです。そういえば、「相棒」の水谷豊演じる杉下右京が使っているのも2つ折りのガラケーですね。実際の刑事はアナログな人が多いですから、ドラマでもガラケーの方がリアリティーがあると思います。
スマホを所有している刑事もいるけど、ほとんどは2台持ちの個人用ですね。
ドラマと同じなのは聞き込みの時に使っている小型の手帳です。捜査の時に大学ノートなんて持ち歩けないので、常にパス入れサイズのメモ帳を携帯。捜査相手の住所や電話番号などを必ずメモしています。
それで事足りるのかという質問も出そうですが、事件の筋は頭に覚えさせる。相手の言うことをよく理解して頭に叩き込むのです。
ちなみに、ドラマでも聞き込みで「〇〇署の××です」と警察手帳を見せますが、捜査員が持っているのもまったく同じものです。