俳優・村田雄浩「芝居とお酒の下積みがあったから今がある」
名バイプレーヤーとして舞台やテレビドラマに引っ張りだこの村田雄浩さん(55)。自称、下戸ながら、酒とともに下積み時代を送り、今も欠かさず飲んでいる。
■娘が二十歳になったとき一緒にグラスを傾けたい
東京・恵比寿のJR山手線沿いの飲み屋通り、そして新宿西口の思い出横丁。もともと下戸だった僕はこの2カ所で鍛えられ、人並みに飲めるようになりました。
恵比寿は僕が16歳の時に入団した劇団ひまわりの稽古場があり、20歳になって“酒デビュー”した、いわば原点。一方の思い出横丁は、売れるようになるまでアルバイトしていた、ゲームセンターの目の前にある新宿西口の飲み屋街。こっちは修業の場でした。
今も一角に店を構えるウナギ串焼き店「カブト」は、劇団仲間の女の子のオヤジさんが大将で破格の“お友達価格”でした。ずいぶんとお世話になりました。「カブト」の閉店後は同じ区画にある、朝まで営業してる居酒屋へ。帰宅のための始発待ちをしたり、時には一睡もしないまま映画やテレビドラマのロケに行ってたね。