2015年を総括! 大高宏雄の胸を打った6本の映画

公開日: 更新日:

 年末最後なので、筆者が選ぶ今年のベスト邦画、洋画を3本ずつ挙げてみる。何本かはすでに取り上げている。

■邦画

「天空の蜂」…原発を題材にした緊迫感あるサスペンス劇が出色であった。原発問題に触れたがらず、沈黙を決め込むこの国の民衆が犯人の口から猛批判されていて、ハタと膝を打った。

「恋人たち」…心が打ち震えるような作品であった。過酷な人生を生きるなかに、それでも力強い人間たちの生命力が随所にあふれ出てくる。素人俳優たちが困難に向かう登場人物たちを生々しく演じていて、とても感心した。

「深夜食堂」…田舎風情で冴えない役の多部未華子に惚れた。東京に来て、にっちもさっちもいかなくなった彼女は深夜食堂に雇われる。ここを足場にささやかな夢が実現していく。浮浪者のような臭いを放つ多部が、銭湯に入って溌剌とするシーンは、涙なくして見られない。

■洋画

「国際市場で逢いましょう」…本作こそ映画史上に残る涙なしで見られない作品。朝鮮戦争後、北と南に分かれた離散家族が再会を果たしていく感動的なシーンが胸を打った。涙はいつの間にか号泣に変わっていった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 2

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  3. 3

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  4. 4

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  5. 5

    中居正広の騒動拡大で木村拓哉ファンから聞こえるホンネ…「キムタクと他の4人、大きな差が付いたねぇ」などの声相次ぐ

  1. 6

    木村拓哉は《SMAPで一番まとも》中居正広の大炎上と年末年始特番での好印象で評価逆転

  2. 7

    中居正広9000万円女性トラブル“上納疑惑”否定できず…視聴者を置き去りにするフジテレビの大罪

  3. 8

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭

  4. 9

    中居正広が払った“法外示談金”9000万円の内訳は?…民放聞き取り調査で降板、打ち切りが濃厚に

  5. 10

    中居謝罪も“アテンド疑惑”フジテレビに苦情殺到…「会見すべき」視聴者の声に同社の回答は?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭