痛みや費用は…清原被告の「入れ墨」消せるか医師に聞いた
今後、野球に関わっていくつもりがあるのなら、全身に入れた入れ墨は果たして消せるのだろうか。
物理的には可能だ。池袋にあるルーチェ東京美容クリニックの加藤晴之輔院長はこう言った。
「皮膚移植やレーザー治療がありますが、上半身と足まで入れているとなると、広範囲の治療が必要になります。皮膚移植は傷痕の問題もありますので、レーザー治療でしょう。光線の一部分の成分を照射することによって、皮膚に入った色素を剥がしていくのです。血だらけになったり、皮膚が飛んだりすることもあるので、入れ墨を入れるときよりもはるかに強い痛みを伴います。なので麻酔が必要です」
■本人に消す覚悟はあるのか
治療にかかる時間や費用はどれくらいか。
「皮膚はダメージを受けるため、広範囲の入れ墨ですと昔からある通常のレーザー治療で2~3カ月間隔を空けて20~30回程度かかるでしょうか。きれいになるまで7、8年かかる計算ですね。ピコレーザーといって当院でも使っている最新式のものなら1~2カ月間隔を空けて5~10回程度、半年から1年くらい。費用はピコレーザーを使えば数百万円。1000万円まではかからないと思います。それでも皮膚が完全に元に戻るかというと、やや白っぽくなったり、茶色っぽくなったりすることがありますが」(同)
入れ墨を消すのに伴う激痛と費用の問題さえクリアすれば可能でも、肝心なのは、本人にそこまでして消す覚悟があるかどうかだ。