能年玲奈は「のん」で再出発 改名に見る芸能界の縁起担ぎ
五木ひろしのように売れるまでに3度も芸名をかえた人もいれば、山口百恵さんのように本名で通して大スターになった人もいる。ゲン担ぎのように、途中で読みはそのままで字画をかえる人も少なくない。「モー娘」に「。」が付き、「つんく」に「♂」が入った。大河「真田丸」に出演中の藤岡弘も「、」が加わっている。これは「人生の節目として入れた」といわれている。
能年玲奈(23)が「のん」に改名したという。事務所とのトラブルで1年以上にわたり仕事は開店休業だった。今回の改名宣言も事務所は「勝手な行動」と、依然として事務所との関係は不透明なままであるが、当人は「気分一新。再出発」から、自ら付けた。
女性芸能人は字画よりも覚えやすさ、親しみやすさで付ける傾向もある。芸名には流行もある。「のん」は「杏」「波瑠」といった名だけの芸名という最近の流行も取り入れている。売れれば「いい芸名」と評され、売れなければ「芸名がよくない」とちゃかされる世界。「たかが芸名。されど芸名」なのである。