金スマで霊視の木村藤子さん 飯島愛“孤独死”の心境語る
8人きょうだいの末っ子として大事に育てられた木村さん。母親も地元で「神様」と呼ばれる霊能者だったが、木村さんにはまったく関心がなく、高校卒業後は地元の信用組合でOL生活を送っていた。ところが30代半ば、「神様の御利益(啓示)を授かった」と話す。
「何か禍があるとすぐ先祖のせいにしたり、風邪をひいても神様のバチが当たったなどと、人の無知につけこんで金儲けをする人もいます。でも、私はそれが大嫌い。物事を正しく判断するには『知ること・知識』が大切です。それが“気づき”の根源。夫婦ゲンカも嫁姑問題も、“気づき”で解決できることがあるとわかったんです」
■「考えを変えてもらおうと慌てすぎた」
さて、木村さんを有名にしたのは、1990年に起きた“ヘビ騒動”だ。むつ市の百貨店で催された「世界のヘビ・大爬虫類展」から体長5メートルの巨大ニシキヘビが逃げ出し、その所在を木村さんが言い当てた。それがきっかけで、テレビ局から出演依頼が殺到した。
「テレビに出るなんてとんでもないと、かたくなに断っていたんです。田舎の人間でしたから電車の乗り方もわかりません。でも、私の考えを理解してもらいたい一心で、修学旅行以来、初めて電車に乗りました。最初は仙台、そして東京。テレビに出て知名度が上がると、『付き人くらい持てばいいのに』と言われたことがありますが、そんなことをしたら自分を見失ってしまう。なので、自ら受付に立つこともあるんです」