民放の視聴率競争も熾烈 大晦日“紅白裏合戦”どこが勝つ?
大晦日のテレビ番組として真っ先に思い浮かぶのは、NHK「紅白歌合戦」(19時15分~23時45分)だろう。一時に比べると低迷したとはいえ、視聴率40%前後をキープする人気ぶり。その裏で、民放各局はシ烈な視聴率争いを繰り広げている。
民放キー局の今年のラインアップは表の通り。昨年は、日テレの「ガキ使」が視聴率17.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマーク。“紅白裏合戦”で民放1位となったが、今年はどうか。テレビライターの上杉純也氏に聞いた。
「1位は、今年も『ガキ使』で確実でしょうが、コンテンツが強いわけではありません。3局が格闘技なので、格闘技に興味がない人の選択肢は『クイズ』か『ガキ使』の2択。そうなると、『ガキ使』の方が強いという消去法的な選択による勝利です。最近の視聴者はそんなに長く一つの番組を見続けないので、6時間のロングラン番組だとザッピングされるでしょうし、『ガキ使』そのものに飽きてきた視聴者もいるはずです」
では、格闘技はどうなのか。
「まず、テレ東のボクシングは毎年恒例で、視聴率狙いというより、ボクシング好きの固定ファンを確実に獲得するというスタンスです。ここ数年、迷走がひどいのはフジテレビで、2年前は“試合放棄”と思われても仕方ない『ONE PIECE』を放送。今年は格闘技でTBSとぶつかりますが、生粋の格闘技ファンは対戦カードでどちらか決めます。“なんとなく”というライトファンは、MCがビートたけしと爆笑問題のTBSに流れるのではないか」