スカウト狙うも 石出奈々子が語るAD時代「下着を裏返し」
女性のADも多く、みんな頑張ってディレクターを目指してた。「生半可な気持ちではできない仕事だし、私は出るほうのタレントをやりたい」と考え直し、制作会社は1年で辞めました。
その後、タレント養成所に通いましたが、養成所のお金を払うため飲食店のバイトを掛け持ち。タレントの仕事は通販番組のリポーターをやってクビになったり、結婚式の司会をやったりとその程度。そのあとに今の事務所に入って、やっとモノマネを始めるようになったんです。
「とんねるずのみなさんのおかげでした」(フジテレビ系)の「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」に出た時に、勤めてた制作会社の先輩がたまたま見ていて、「えっ!」と驚いたらしい。タレント志望とは言ってなかったから。すぐに電話をくれて「ちょっとでも売れたらウチでたくさん使うから、それまで頑張れ」と言ってくれた。最近、その会社から仕事をもらえたんですよ。すごいうれしかった! 制作会社には感謝です。作る側の大変さを知ったのはタレントとしても大きい。これからも頑張りますので、よろしくお願いします!
(聞き手=松野大介)
☆いしで・ななこ 1984年9月、千葉県松戸市生まれ。明治学院大学卒。テレビ制作会社やリポーター等を経てピン芸人デビュー。今年の「R―1ぐらんぷり」(フジテレビ系)決勝で3位になり話題に。バラエティーやモノマネ番組等で活躍中。