垣原賢人が語る UWF入門前に藤原組長“大根テスト”の洗礼
子供の頃から憧れはUWFに入門すること。ところが、何度、願書を出しても書類選考で落とされて、やむにやまれない気持ちで上京したのが16歳の時。直談判も2回したけど、まったく相手にされず、落とされ続けました。だから、入門するために必死でした。
そんなある日、意を決して3度目の正直で道場に行ったら、めったにお目にかかれない藤原組長(藤原喜明・68)がいらして、練習後にちゃんこを食べていた。そして「おう! 坊主もこっち来いよ」と気さくに声を掛けてくれたんです。あの時はものすごく緊張しました。でも、UWFに入りたいと伝えるのは今しかない、入門のチャンスだと思って「入門テストを受けさせてほしい」と懇願しました。
酔っていて気分がよかったんでしょうね、組長が「今からテストしてやる」と。それからちゃんこの鍋にフタをしてグズグズ煮始めた。「後ろを向け。今からおまえの背中に大根をのせる。もし熱さに耐えられたら入れてやる」って。当時、テレビで熱湯に入るバラエティーもあったけど、その時の組長は一切、手加減なし。ほんとに鍋から熱々の大根をつまんで背中にのせたんです。こっちは入門するために大まじめで「熱い」とも言わずに執念で我慢!