著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ドラマ不発 「五代様」引きずるディーン・フジオカの苦悩

公開日: 更新日:

 アイドルファンは「○○君」と親しみを込めて呼んで身近な存在とするが、主婦層が夢中になるスターは「○○様」と呼ぶことがある。そこには手の届かない存在として畏敬の念が込められているのだと思う。

 古くは時代劇スターだった故・市川雷蔵。ファンは「雷様」と呼び、亡くなった後も「雷様」を慕うファンの集いがしばらく続いていた。歌手では杉良太郎が「杉様」と呼ばれ、熱狂的な女性ファンは舞台から杉様が汗を拭いたハンカチを取り合う光景が見られた。

 時代は移り、韓流ブームのきっかけになったのが「冬のソナタ」のぺ・ヨンジュン。「ヨン様」と呼ばれ人気を博した。パチンコ台にも登場したヨン様。主婦が続々、来店。パチンコブームにつながった。韓流ブームが下火となっていたときに現れたのがディーン・フジオカ(37)だった。

 香港や台湾で活躍していたディーンは逆輸入の形で日本に進出。一昨年の朝ドラ「あさが来た」でブレーク。ヨン様人気をほうふつするように役名の「五代様」で呼ばれて注目が集まった。順調にドラマやCMに進出したが、今秋の主演ドラマ「今からあなたを脅迫します」(日テレ系)の1話が8%(関東地区)とヒトケタ。2話では5.7%とさらに下がった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動