“松岡修造まね”こにわの貧乏時代 ネタ作りで借金も大失敗
本当にお金に困ったのはこの後で、お金がない時はブックオフに本を売ったりしてしのいだりしましたね。でも、それも一時で、ピン芸人として活動して松岡修造さんのモノマネでテレビに出始め、スポーツイベントに呼ばれる機会が増えると、徐々に仕事がいい感じになっていきました。
■“さしすせそご飯”を駆使して乗り切った
そんなころ、ひと月分のギャラが入ったばかりの時に知り合いから「こにわさん、そろそろ車あった方がいいんじゃない?」と薦められた25万円の国産の中古車を、ギャラ全部使って衝動買いしちゃったんですよ。
「手頃な値段だし、営業の仕事に行くのに便利だな」と思って勢いで! もちろん貯金なんてないから、次のギャラが入るまで丸々ひと月を0円で暮らさなきゃいけなくなった。人からは借りたくなくて。それでどうやったかというと、仕事の移動は中古車で、仕事以外は外出しない。テレビで飲食店が出てくるグルメ番組は見ないとか、お腹がすくようなことは一切しないとか。部屋ではゲームばかりやって、じっとしてました。
食事は仕事の現場でたくさん食べ、部屋では実家から送ってもらった白米だけをちょっとずつ炊いて食べ続けた。ふりかけもないから、塩、醤油、味噌など調味料を日によって替えてのせた“さしすせそご飯”を駆使して乗り切りました。