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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

賛否両論の小室哲哉会見 “芸能メディア視線”で見えた疑問

公開日: 更新日:

「病気」や「介護」は当人の口から明かされて初めて報じるのがメディアの基本的な姿勢。大半の芸能人は隠し、メディアも追及しない。公にするのは「仕事を長期休む」などの必要に迫られて発表することが多い。

 小室哲哉(59)は不倫釈明会見で妻・KEIKOさん(45)の現状と介護の実態を明かした異例なケースだった。くも膜下出血から6年。「女性から女の子になった」という脳への障害を克服する妻のリハビリ生活と、サポートする夫の疲弊した現実にメディアも言葉を失った。

 不倫疑惑も、女性と自宅やホテルで一緒に過ごした事実は認めたが、「男性機能は衰えている。精神的な支えになってくれた人」と男女の関係を改めて否定した。さらに、不倫騒動のケジメとして、「音楽活動からの引退」まで発表した。想定外の話に、不倫を報じた「文春砲」には「小室を潰した」など抗議が殺到しているという。賛否両論。さまざまな意見が飛び交い不倫報道の是非論まで出ているが、芸能メディアの視線でシンプルに会見を見直してみたい。

 近年の一連の不倫報道は芸能人に限れば最終的にほぼ全員が認めている。週刊誌は密会する様子などの事実を並べて「不倫」とするが、当事者が否定する材料は「不倫ではない」という言葉しかない。

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